お仕事をする時に責任分界点を明確にするのはいいことだと思います。
お互いに担当範囲(責任範疇)を明確にして、どこまでが自分の仕事でどこからが相手の分担なのかを決めることでスムーズに作業が進むと思います。(責任を取れないことはやらない)
その一方で、自分の範囲をキッチリ決めてしまうと、隙間(定義が不明瞭な領域)に対して責任を持つ人がいなくなることがあります。例えば想定外の業務や事件が発生した場合、誰の分担でもなくなってしまいます(自分たちが決めた範囲以上の責任を取らないので)。この場合は、一つ上の視点からマネージメントしないといけないわけですけれども、大きな会社?だと部門間の話になるので、優秀な部門マネージャーほど自分の部門を守る(コストが発生しないように管理する)ので、余分なことをしない傾向がありますよね。そして、隙間作業が放置されて後で、とっても面倒くさいことになります。
そうならないように実務担当者レベルで勝手に動いているのがバレると、優秀なマネージャーに「余分な事をして、その結果の責任は誰が取るの?」なんて言われちゃいます。(いわゆるお役所仕事みたいな感じ?!)
担当者にある程度の裁量が許されていれば、自分がやった方が早い仕事は自分でやっちゃいます。比較優位の原理で、その仕事に適したスキルを持っている人がやった方が全体で見ると最適なんですよね。
目指せ全体最適化、パワーマネージメント!
>例えば想定外の業務や事件が発生した場合、誰の分担でもなくなってしまい
アルアルですか?
大きなプロジェクトになるとほとんど出てきますね
数人程度でやってるならそれほど問題にならないが
間に商社とか入ってくるとヤヤコシイ
よーするにお金の問題に帰結する
「誰がババを引くか?」
lumiheartさん
はい、アルアルですねー。 いわゆる「囚人のジレンマ」や「フリーライド」的な話ですかね。 誰かがあと少しのコストを払えば、システムが完成するのに、皆が尻込みするとシステムとしてまったく価値のないものになってしまうから チキンレースなんですかねー^^;
他にも、「他の誰かがやればいい」というのはもっと身近なところで、 プリンターの紙が切れているのに、そのまま放置してコピー用紙を補充してくれないとか、 共用スペース(実験室の半田ごて付近とか、シュレッダー室とか)を散らかしてもそのままだし、 特にオジさん達に多いですね。
セクション間を埋めるのはデパートメントマネージャーの責任です。最終的には社長(CEO)が全責任を持ちます。大企業と言えども隙間をきっちりと埋められる盛田さんやステーブジョブスのようなリーダが必要なんです。目的に対して抜け漏れの無い仕組みを作ることが経営者の責任であることは高校の政治経済で学習します。その仕組みで利益となる余剰生産を出して資本家に戻すことが企業に要求されていることも高校の政治経済で学習します。上手く組織が連携させることがマネージャー冥利だと思うんですけどね。
私もKirinさんの書き込みどうりだと思ってます。新しいメソッドやツールデバイスを採用する場合には評価が必要と思ってます。場合によっては一部修正などを加えたりしながら社内標準を作って製品開発に適用が良いと思ってます。残念ながら弊社では経営者から新人までこの件に関して同意がほとんど得られません。しょうがないので、個人的にビビッと来たモノには、内職で評価を実施してレポートを発行してます。社内標準は無しです。周辺では痛い目に合ってますが、喉もと過ぎれば、、、、。団塊世代以降は、コピー用紙を補充や近々の予定の無い評価など自分の収入に直結しないことはやらないようになったと思います。逆に、同僚のメリットになることはしない方が自分の評価が上がると考えるようです。個人ベースの最大効率ですね。
ビジネス戦略の話なので良し悪しはわかりません。修正や追加費用を見越して、最初に低価格で契約すると、二度目の受注は絶望的です。全国展開をもくろんでいる様なホテルだと最初の一件の影の数十件の受注を逃すことになります。また、同じコンセプトで作ることになるので、組織的に取り組めば、楽に安く喜んでもらえる建物が作れるはずです。車も家電もどうやって2個目の売るかが今は重要だと私は思ってます。一つの事業は10年とか一発売り逃げなどと言い切る知人が私の周辺にも多数あります。彼らはたとえ雇われでも経営者を丸め込んで高額な報酬をもらえればOKで、状況が悪くなれば辞めてしまうようです。こんなことでも5~10回は繰り返せると話してます。最終的には田舎に帰って農業だそうです。
Kijoさん
共感していただいてありがとうございます。 ISO取得とかも、まず経営者が会社をどうしたいのか決めないと始まらないですからねー。 会社の体質に強く依存しそうです。 まっ、農業もそんなに甘くはないんですけどねー。
1円入札とか、公共工事なんかは「小さく産んで大きく育てる」みたいに追加費用がハンパないですからねー。 携帯電話をタダで配って、サービス(通話料)で回収するのも似たようなビジネス戦略なんでしょうね。
私は実費精算主義なので、外注する場合に見積もりから外れた(双方の想定外の)追加費用は場合によってはアリだと思います。 発注主的には、最初の見積もり金額で進めたほうが、経費処理やコスト管理など色々と手続きが簡単というのがあるので、 外注サイドでは正当な見積もり金額にマージン(保険料)を上乗せして、発注主のコスト管理を簡単にしてあげているだけだと思いますから。
「最初の見積もりに入ってないから出せない」なんてのは、単なる外注いじめでしかないと思います。 見積もりを取る時に出した資料も完璧なものではないですし(概略だったり、途中で仕様変更が入ったり)、 そんな曖昧な資料を元にした見積もりが完璧なわけないですよねー。(それこそ民法の「錯誤無効」にあたりますし)
政治的には、契約書に金額や納期が記載されていれば、技術的要素(品質)はさておき納期と金額を厳守ですけどね。 (まぁ覚書や念書で納期や金額変更はできますけども、、、、) 持続可能な関係が大切なので、誰かが泣くような世の中にはしたくないですよね。
その一方で、社内的にプロジェクトの収支が赤字になるような場合は、業者さんに泣いてもらうこともあるかもしれませんけれども、 業者さん的には、その穴埋めをちゃんとできていればいいのかなと思います。
確実に儲かるようなお仕事は稟議なんていらないでしょうけれども、戦略的に赤字でもやった方がいいプロジェクトこそ役員稟議が必要でしょうね。