(資料p.57: 1.5.1 ACMPnH, ACMPnLのマクロセル)立て続けの質問で申し訳ありません。
「■“H”は高速動作用」との事。そうなんですか!、知りませんでした。データシートを見ると 0~2VがTyp値で約1μsの立上り/立下り特性。周波数で500kHz、ボーレートで1Mbpsの性能がある様です。さらに "Overdrive" すると倍速になる様子…
この性能なら、LVDSは無理でも RS485のレシーバとして使えそうに思えます。かつ、"Ext. Vref" をマイナス側入力として使えれば、差動信号も受けられる気がします。
RS485 レシーバの入力感度±200mVにて、お試し(200kHz)でシミュレーションしたところ期待通りの結果になりました。※ 500kHzですと歯抜け波形になってしまいました。
そこで質問ですが、Q1: SLG46826Vのデータシートに登場する「Overdrive」とは何でしょうか?
Q2: そのOverdriveはプロパティの何処で設定するのでしょうか? (ザッと見た限り見当たらなく…???)
Q3: 御社にて、この様な ACMPxHを差動信号レシーバに使った事例やら資料等はありますでしょうか?
RS485レシーバのお値段は SLG46826V以上ですので、SLG46826Vに取り込めるととっても助かります!以上、宜しくお願い致します。
お問い合わせ有難うございます。以下に回答させて頂きます。
Q1: Overdriveというのは、入力電圧と閾値の差を言っています。つまり、閾値ぎりぎりではなく、ある程度離れた電圧を入力する場合です。そのため、Overdriveは入力電圧に依存するもので、何かを設定するものではありません。
Q2. 上記の通り、特に設定はありません。
Q3. RS485への対応は検討されていますが、電圧レベルの関係から具体的なアプリケーションノートは作成されておりません。具体的な仕様に対する検討は、弊社代理店経由でお問い合わせをお願い致します。
Y_Murata様ご回答、ありがとうございます。
Q1: なるほど、コンパレータの特性の事だったのですね。知らずに質問してしまい、申し訳ありません。 FAQ 1005919 : コンパレータのオーバドライブとは? ja-support.renesas.com/.../17797903
Q2: そうしますと、入力感度±200mVならそこそこな特性にはなりそうですね。(感想です)
Q3: 「電圧レベルの関係」とは、どの様な事でしょうか?# 代理店様経由でも良いのですが、出来るかどうか不明なのに代理店様の手を煩わせるのも気が引けます。
以上、「電圧レベルの関係」とはどの様な事なのかお教え頂けますでしょうか? 宜しくお願い致します。
SGNM様
RS485では信号の電圧が最大12Vまで必要なようです。これに対して、GreenPAKは5.5V max.の耐圧となっております。そのため、RS485への対応は困難と考えられます。
Y_Murata様あ~その話でしたか! 専用デバイスではないGreenPAKにそこまでは求めておりませんし、「LVDSは無理でも RS485のレシーバ」と記した通り速度の目安としてRS485を持ち出しました。 電圧レベルならばRS422以下でもOKですし、厳密にRS-422/485規格に適合させる必要もなく、要は使いこなしと考えております。 その前に「ACMPxHを差動信号レシーバに使った事例」と記した通りでして、先ずは「ACMPxHにて差動信号を扱えるか?」が質問の主旨です。
簡単なシミュした限りは良さそうですが、差動信号を扱うに何か制限事項等はありそうでしょうか?# 範囲を「Ext. Vrefピンをマイナス側入力として使用可能か?」に絞って頂いても構いません。
以上、宜しくお願い致します。
Y_Murata様追伸 SLG46826Vではありませんがアプリケーションノートを見ると、Ext. Vrefピンをマイナス側入力として利用している事例は色々とあるんですね。
AN-1177 (SLG46536): Flexible Range ADC with I2C Interface AN-CM-223 (SLG46110): Over Current Latch with Low Side Sense AN-CM-291 (SLG46855): ADC Current Sense AN-CM-309 (SLG47004): Tracking ADC AN-CM-310 (SLG47004): Adjustable Analog Filter AN-1147 (SLG46531): Salinity Sensor
ブロック図を見てもアナログスイッチしか無い様ですし、差動信号レシーバに使うのに問題は何も無い気がして来ました。
SGMN様
お問い合わせ有難うございます。ACMPのマイナス側入力端子をExternal Vrefとする例は、仰る通り少なくありません。その際には、入力電圧範囲にご注意頂きたいと思います。
Y_Murata様「入力電圧範囲にご注意」との事。データシートを見る限り Ext. Vrefピンとしての特性が書かれていない風に見えるのですが、何処の事でしょうか?
見てて気になったのですが、ACMPxHの入力電流は約36μA~67μA。一方のVrefは、13μAとの記載が見えます。 一方の12.4章記載のグラフは出力ですよね? 明記されてなくてお尋ねする次第です。
これは、ACMPの入力電圧範囲の例(SLG46110) です。SLG46855の場合には、Positive/Negativeともに0からVDDまでとなっています。データシートをご確認下さい。
ご質問の12.4はBuffer経由でのVrefの負荷特性です。
Y_Murata様あ~なるほど。「Ext. Vrefピンの特性は、全てのGrennPAKで共通でない」と理解しまいした。
ありがとうございました!