ルネサスの電源ICって、あまりイメージが沸かないんですけれども、ちょっと前の展示会でコソッと並んでいましたね。 RAA23021xは2ch出力を持っていて、同じ電圧をスイッチングとLDOの両方で生成できるようになっているようですけれども マイコン以外の用途で考えると、2chとも同じ電圧にすることは少なく、 3.3VをLDOで、1.2V等をスイッチング電源で使用するケースの方が多い気がします。 可変電圧品を抵抗分圧すると部品点数が増えるので、ch1,ch2の電圧がバラバラの電圧出力品もラインナップして欲しいですね。 パッケージは小さく、自己消費も少なくなると、もっと使い勝手がよくなるかなーと思います。
昨日、ちょうどこの「かんたん電源IC」の話をルネサスの方に聞けました。もともとはR-IN32M3-ECの話でしたが、私が電源立ち上げと下げのシーケンスの話をした時に資料が出てきました。オフィシャルでまだ公開されていないみたいな資料を頂いたのですが、近々、本家にも情報が載るかと思います。最近のマイコンは電源電圧が複数で立ち上げ順序や下げるときも放電時間の要求がうるさいので、グッドタイミングな情報でした。今からデータシートを確認して今引いていた回路図の電源を再設計します。
RAA230211 CH1=CH2=1.8V
RAA230212 CH1=CH2=2.7V
RAA230213 CH1=CH2=3.0V
RAA230214 CH1=CH2=3.3V
RAA230215 CH1、CH2ともに外部抵抗で設定可能
R-IN32M3-ECならRAA230215でLDO 3.3Vとスイッチ1Vの組み合わせで実現できるとのことです。放電回路も入っているので助かります。
RAA23040Xは4CH出力なのでこちらのシリーズが場合によっては良いのかもしれませんよ?
※型式が間違っていましたので修正しました。
Yamamotoさん
「かんたん電源IC」で検索すると、ぼちぼち検索にひっかかりますね。
電源シーケンスは立ち上げ時はシビアに見ていますけれども、切断時は案外とテキトーだったりしますよねー^^; オールインワンで入っているので、細かいことを気にせず使えそうです。 あとはデジキーとかチップワンに在庫があれば、選定しやすいですよねー。
RSで買えます。Digikeyは登録されているけど在庫は無いみたいです。放電回路が内蔵なのでトータルで安くなりそうです。
TIやリニアテクノロジなどのメーカと違ってルネサスは電源ICですぐに思いつくメーカではないと私は思っています。恐らくルネサスは最近のマイコンの面倒くさい電源シーケンスに対応するICを出すことで自分のとこのマイコンを売りやすくするためのツールとして位置づけているように思います。
近日中にRZマイコン関係のニュースリリースがあるそうです(ルネサスの本気具合がわかると思います)。RZのデータシートは見たことないですがR-IN32M3なみかそれ以上に電源シーケンスが面倒じゃないのかな?でもそういったマイコンを使ってもらいやすくするためには電源のソリューションを用意しておく必要があるのだと思います。
RSは穴場ですね。 RSは特約店経由の3倍程度なので、ちょっと気が引けますけども試作時に50個100個買う程度なら全然OKです!
でも、本当は電源制御に四苦八苦しなくてもいいように、電源シーケンス・フリーなマイコンを作って欲しいですよねー。
まずはそこですよね。
3.3Vを突っ込めば使えるとかそんな感じなら本当に助かります。