「78」の由来

お世話になっております。Sugachanceです。

ふと思ったのですが、RL78の「78」の一番大元は
何からきているのでしょうか?

RL78←78Kファミリ←µCOM-87 ファミリの中のµPD78C11

あたりまではサンハヤトのNEC エレクトロニクス 8ビットマイコンのあゆみ

http://www.sunhayato.co.jp/dcms_media/other/AppNote_78K_SG12024.pdf

も参考にして分かったのですが、µCOM-87 ファミリの中で
・µCOM-87 シリーズ
・µCOM-87LC シリーズ
・µCOM-87AD
ときて、なぜµPD78C11なのかなと。

ザイログ社の セカンドソースとして1978年に
µCOM-82(µPD780)
という記述もありますが、このµPD780だったり1978年の「78」からきているのでしょうか?
その前にµPD75xx シリーズというのがあるので、単純に数値がインクリメントしているのでしょうか?

技術的な話ではないのですが、ご存知の方がおられましたら教えてください。

Parents
  • チョコです。
    長い話になります。
    1975年当時のNECのマイコン関係のデバイスはUPD75xの品番が付けられていました(ここで,7はNMOSのデバイスを示していました)。UPD751が4bitのCPU,UPD752がその周辺機能,UPD753が8bitのCPUとUPD754が8bitのラッチetcと関係する製品が連番で付けられていました。
    海外では7の斜めになった部分の中央にクロスするように線を引くことが一般的で,Zに似て見えることから,Z80のセカンドソースを780としたような話がありました。
    その後3桁では入らなくなり,4桁になったあたりで,単なる連番では分かりにくいので,グループ化した連番になりました。その際に,マイコンでは,4bitはUPD75xx,UPD77xxはDSP等,UPD78xxは8bit,UPD79xxはカスタム(分野対応)品などとなったようです。(本当は4bitはUPD74xxとした方が,4は4bitの4で8は8bitの8となったのでしょうが,74xxはTTLの74シリーズがあるので,75xxになったと思われます。)このUPD78xxの78がそのまま5桁になっても,品番として使われました。
    一方,μCOMの方は愛称として,8080のセカンドソースのμCOM80,FDCのディファクトなったUPD765に展開されたμCOM81,Z80セカンドソースのμCOM82,…UPD7800/01などがμCOM87などと称されていて,この延長でμCOM87LCやμCOM87ADがありました。
    ところが,COMという漫画雑誌があり,これが定期刊行物として商標登録されていました。マイコンやそのマニュアル類は問題なかったのですが,定期的にガイドブックを発行していて,そこに記載されたμCOMが問題となり,全面的にμCOM表記を止めてしまい,品番だけになりました。
    品番は,5桁になった時に,78xxxでは言いにくいので,78Kと呼ぶようになり,この78Kが新たな愛称となりました(4bitはなぜか75Kではなく,75Xになり,さらに75XLとなりました)。
    このように,品番が4桁になった時の78が残ったと考えられます。
  • チョコ様

    詳しい解説ありがとうございます。

    >7はNMOSのデバイスを示していました
    >8は8bitの8となったのでしょうが
    >品番が4桁になった時の78が残ったと考えられます。

    このあたりなんですね、ありがとうございます。

    >海外では7の斜めになった部分の中央にクロスするように線を引くことが一般的で,
    >Zに似て見えることから,Z80のセカンドソースを780としたような話がありました。

    こういう話面白いですね^^
Reply
  • チョコ様

    詳しい解説ありがとうございます。

    >7はNMOSのデバイスを示していました
    >8は8bitの8となったのでしょうが
    >品番が4桁になった時の78が残ったと考えられます。

    このあたりなんですね、ありがとうございます。

    >海外では7の斜めになった部分の中央にクロスするように線を引くことが一般的で,
    >Zに似て見えることから,Z80のセカンドソースを780としたような話がありました。

    こういう話面白いですね^^
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