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発振回路の評価方法
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FETプローブ
オシロスコープ
水晶発振子
プローブ
beginner
発振回路
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発振回路の評価方法
魚返如水
over 12 years ago
新人向けマイコン基礎教育の実習項目を検討
しているのですが、
通常、発振子を接続している端子に直接プローブ
を当てて発振波形を観測することはしませんね。
どうしても必要なら、低容量プローブかFET
プローブを使う手が無いではありませんが。
ホビーユースを口実に普通のプローブを当てて
みました。
①周波数測定のできるマルチメータ
②廉価版のオシロスコープ(60MHz帯域の標準
プローブ使用)
発振回路の定数は
水晶発振子: 仕様 9.8304 [MHz]
コンデンサ: 22 [pF]
マイコン: 78K0S/KA1+
①では、9.82 [MHz]を観測
②では、9.828 [MHz]を観測
それらしき観測結果は得られましたが、専門家
の方から見たら、とんでもないことをしている
のかも知れません。
ご参考までに、証拠写真添付します。
アドバイス頂けましたら、幸いです。
ijkutkspBS7oGkcm-1_A0458.jpg
uV5OXsn0rso7pJxw-0_A0457.jpg
Parents
Kirin
over 10 years ago
サブ発振に使用できる水晶の絞込み方法の紹介です。
まず、マイコンの発振回路(インバーター)のドライブ能力は
前の投稿で調べた値を使います。
RL78/G13超低消費モード 0.15uW (I=0.22uA\,V=0.68V)
水晶のスペックを以下のように表現します。
・直列等価抵抗=ESR [Ω]
・励振レベル=Dl [uW]
一般的な指標として、発振余裕度5倍で考え
負性抵抗を「5*ESR」とすると
発振条件は以下の式になります。
Dl*((ESR+5*ESR)/ESR)≦ドライブ能力=0.15uW
Dl≦0.15/6[uW]
Dl≦0.025[uW]
ということで、カタログスペックで励振レベルDl=0.025[uW]以下の水晶を選択すればOKになります。
仮に、セイコーのサブ発振子「VT-200-FL」(Dl=0.01uW\,ESR=50KΩ)を使った時に発振余裕度nが何倍になるかを計算すると
0.01uW*((ESR+n*ESR)/ESR) = 0.15uW
n=0.15uW/0.01uW-1=14倍
よって発振余裕度は14倍になります。
それでは、答え合わせ。
手近なところで、北斗のボードHSB78G13-64Bでのマッチング結果を見ましょう。
> http://www.hokutodenshi.co.jp/7/HSB78G13_64B.htm
> ↑の「サブクロック特性評価証明書:PDF 更新(2013.1.17) 」をクリック
超低消費発振モードの結果を確認すると、
> 負性抵抗:-RL=-677KΩ、直列等価抵抗50KΩ
> 発振余裕度:M=13.5倍
となっていますから、机上計算とほぼ一致しますね!
-------------------------------------
おまけで、負荷容量と水晶の等価抵抗を考えると
単純にXT2電流=0.22uAで駆動できるXT2の容量を計算してみます。
I=Qf=CVf、C=I/(Vf)
C=0.22uA/(0.68V*32.768KHz)=9.9pF
XT2≦9.9pF以下なら、V=0.68Vまでフルスイングできそうです。
水晶の直列等価抵抗ESRの影響は、単純に考えて
R=V/I=0.68V/0.22uA=3.1MΩ
なので、水晶のESR(負性抵抗分も含めて)が3.1MΩを超えると水晶起因で電流制限が起こり、ドライブが「0.15uW」以下になってしまいそうですね。
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Kirin
over 10 years ago
サブ発振に使用できる水晶の絞込み方法の紹介です。
まず、マイコンの発振回路(インバーター)のドライブ能力は
前の投稿で調べた値を使います。
RL78/G13超低消費モード 0.15uW (I=0.22uA\,V=0.68V)
水晶のスペックを以下のように表現します。
・直列等価抵抗=ESR [Ω]
・励振レベル=Dl [uW]
一般的な指標として、発振余裕度5倍で考え
負性抵抗を「5*ESR」とすると
発振条件は以下の式になります。
Dl*((ESR+5*ESR)/ESR)≦ドライブ能力=0.15uW
Dl≦0.15/6[uW]
Dl≦0.025[uW]
ということで、カタログスペックで励振レベルDl=0.025[uW]以下の水晶を選択すればOKになります。
仮に、セイコーのサブ発振子「VT-200-FL」(Dl=0.01uW\,ESR=50KΩ)を使った時に発振余裕度nが何倍になるかを計算すると
0.01uW*((ESR+n*ESR)/ESR) = 0.15uW
n=0.15uW/0.01uW-1=14倍
よって発振余裕度は14倍になります。
それでは、答え合わせ。
手近なところで、北斗のボードHSB78G13-64Bでのマッチング結果を見ましょう。
> http://www.hokutodenshi.co.jp/7/HSB78G13_64B.htm
> ↑の「サブクロック特性評価証明書:PDF 更新(2013.1.17) 」をクリック
超低消費発振モードの結果を確認すると、
> 負性抵抗:-RL=-677KΩ、直列等価抵抗50KΩ
> 発振余裕度:M=13.5倍
となっていますから、机上計算とほぼ一致しますね!
-------------------------------------
おまけで、負荷容量と水晶の等価抵抗を考えると
単純にXT2電流=0.22uAで駆動できるXT2の容量を計算してみます。
I=Qf=CVf、C=I/(Vf)
C=0.22uA/(0.68V*32.768KHz)=9.9pF
XT2≦9.9pF以下なら、V=0.68Vまでフルスイングできそうです。
水晶の直列等価抵抗ESRの影響は、単純に考えて
R=V/I=0.68V/0.22uA=3.1MΩ
なので、水晶のESR(負性抵抗分も含めて)が3.1MΩを超えると水晶起因で電流制限が起こり、ドライブが「0.15uW」以下になってしまいそうですね。
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