接続時のモードピン@フラッシュ書き込み時

FDTやRFPなどのフラッシュ書き込みツールを使う場合に「接続時のモードピン」の設定でいつも迷うので、メモを貼り付けておきます。

RXマイコンの制御端子をジャンパーではなくE1エミュレーターのコネクタに直接結線した場合、E1から出力する信号レベルをユーザー自身が設定する必要があります。
(旧NEC系のチップの場合はライターが自動的に設定してくれますけども)

出力するポートを「io0,io1,ip2,io3,io4,io5」のチェックボックスで選び、LOW出力なら「ピンの出力レベル(High)」は未チェックのまま、HIGH出力ならチェックします。

例えばRX630の場合は、ブートモード起動(フラッシュ書き込みモードに)する場合はMD/FINED端子、EMLE端子、PC7/UB端子を全てLOWにする必要があるので
io0(EMLE),io2(PC7),io3(MD)の出力だけチェックして、出力レベルは未チェックにします。


PS
「警告:誤った設定をした場合は、ハードウェアが壊れる可能性があります。」というメッセージは、ソフト屋さんにとっては凄いプレッシャーみたいですね^^;

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  • Kirin様


    最近は、E1で書き込みする事を前提に
    作成した小ロットの基板での失敗談です。

    ルネサス様のピン指定にそった上で、
    RXシリーズのマイコンボードを製作しました。

    E1等でデバック及び書き込みを行なう事を
    前提にした為、モードピンなどをioピンに接続し、
    書き込み時はio設定を行なって書き込んでいました。

    問題は、EMLEピンですが、コスト削減の為スイッチを設けませんでした。

    デバック時は、ICE側がGNDに設定されているのを前提した為、ICEが刺さってるとデバック状態です。


    サードパーティのICEでもGND指定のピンだったので当初は問題なく使用していました。

    問題は、サードパーティのICEが更新されRXシリーズ対応の新シリーズになった事で起こりました。

    なんと、ioピン対応の為か、GND指定だったピンが
    ハイ・インピーダンスになった為、デバックが出来ない状態になってしまいました。


    サードパーティさん相談したところ、仕様書ではGNDに指定なのにハイ・インピーダンスに成っていますとお話したところ比較的簡単なので対応しますと言われました。

    そのメーカーさんは、対応すると言ったまま6ヶ月間何も言ってきません。
    (バージョンアップで回収した旧型ICEが戻ってきましたが)
    ET2013で、担当営業さんを見つけどうなってるか聞いたところの返事は、全く判らないとの回答でした。

    もう2度と使わないと心に決めつつ、こんな失敗もありますって話です。

    SSより。
  • SSさん

    途中でICEの仕様が変わると、めんどくさいというか、驚きですね。

    ジャンパーでモードを切り替えるのはデバッグ時はなんとかなりますけども、量産出荷時はジャンパの切り替え工数や設定ミスが増えてコスト高になるので、なるべく抵抗でレベルを固定しておきたいところですよね。


    ちなみに、14ピンコネクタにE1を接続すると
    2ピン(GND)と12ピン(GND)がケーブル経由でショートされるので、この性質を利用して、基板上で12ピンにプルアップをつけておくことで、E1をコネクタに接続すると(12ピンがHIGHからLOWに切り替わり)自動的にシステムが安全な状態(メインマイコンやFPGAなどを強制リセット)になるような細工を組み込むことができます。
    実際問題、E1と基板間でGNDは1本繋がっていればOKですからね♡

    同じことをE1エミュレーター側でもやってますよね。
    14ピンはGND表記になってますけど、ターゲットボードが接続されているかのチェックに使用しているようで、GND直落としではなくプルアップになっているので。
  • Kirinさん

    ICEは、日立の頃から使っていたものですから、
    E1というよりはE10Aのピン番号でいうと、
    2\,4\,6\,10\,12\,14がGNDで8がVCCでしたね。

    ICEによっても違うんですが、電源検出ピンに
    14番や10番ピンを確認していたモノ有った思いました。

    KirinさんもUPしている用に、ルネサスでは、
    EMLEは4番ピンに接続してるので、合わせたのが
    失敗の始まりでしたね。

    昔は、12番ピンを使ってましたよ。

    SSより
  • SSさん

    E10AとE1はコネクタのピン番号の数え方が違うので、基板屋さんで基板作るときに間違った結線になっていたりして危険なんですよねー。
    E1用に7614-6002コネクタを使ったの回路なのに、E10A用のピン振りをされたりして、ちゃんと確認しないと危ない危ない。

    片側がGNDといえば、V850MINI(JTAGエミュレーター)も奇数ピンがごっそりGNDだったりしましたねー。
    エミュレーターケーブルの信号間にGNDを入れたり、信号とGNDをツイストすることでノイズ低減を目指していたんだと思いますけど
    ケーブル側のピンがGNDを期待した基板を作るとリスクはありますね^^;